【Mission ~組織の使命~】
日本におけるスポーツチームの健全化と発展を同時にサポートするべく、第三者チェックとしてスポーツチームアセスメントを普及し、文化として根付かせる。
【Vision ~組織の向かう場所~】
2030年までにプロを含む中学生以上のスポーツチーム25,000チームに、スポーツチームアセスメントを導入する。
【Core Value ~核心的価値観~】
【社会】日本においてのスポーツの価値を上げること
【スポーツチーム】健全化と発展の両方に寄与すること
【スポーツ指導者】絶対に否定せずに尊重し、社会的地位を上げること
【スポーツ選手】スポーツにより人生の可能性を最大化するサポートをすること
【私たち】第三者チェックを行う者として、まずは自らの健全性を担保すること
【活動指針】
①学校部活動を含めたスポーツチーム(選手・指導者)に対して、アセスメントを行い、そこで得られた情報を有効活用し、チーム全体の発展に寄与する。
②万が一問題が発生した際に、アセスメントで得られた情報を活用し、問題解決と再発防止に貢献する。
③定期的にアセスメントをする事で、ガバナンスを構築し問題が起きにくい組織に変えるとともに、選手と指導者 のコミュニケーションを円滑にし、風通しを良くする。
【言葉の定義】
「アセスメント」:ある事象を客観的に評価する事
【設立背景】
日大アメフト部の悪質タックル問題、チアリーディング部のパワハラ問題、レスリングのトップ選手に対するパワハラ問題、水球日本代表選手へのパワハラ問題などが世間で注目され、ガバナンス(組織統治)の欠如が問題視されるようになりました。
指導者が自身のやり方を押し付け無条件に従わせる、という形がかつては一般的でしたがそのような指導では選手は思考停止し、競技に対して自ら考え工夫をすることができません。
人間的な成長がないまま競技だけの生活を送るので、進学や移籍、所属チームを離れての遠征など、現在の環境を離れた時にはどうして良いのか分からず混乱し自分を見失い、自身の力を発揮できなくなることが非常に多いです。
また引退した時に、その後どのような人生を歩むかを組み立てられず、生活に行き詰まることもあります。
擦り減って燃え尽きたり、指導に耐えきれず心身の不調をきたすこともあります。
そのような指導は選手個人への不利益が大きいだけでなく、スポーツそのものの価値を下げることになります。
これまでは指導について外部の目で客観的に評価されることが少なく、指導者の指導したチームの競技実績や指導者自身の選手時代の経歴で評価されることが非常に多くありました。
そのため理不尽な指導であっても黙認されていました。
しかし、スポーツとは本来、知力、体力、徳力を総合的に養うことが出来る最高の教材です。
競技の結果だけですべてを判断するものではありません。
スポーツの意味を改めて理解し、その上で指導を行う必要があります。
また、企業は外部監査や税務調査のように、外部にさらされる、チェックされる何らかの仕組みがあるのに、なぜスポーツ界はないのか、そう考えるとスポーツ界も外部からチェックを受ける必要があると感じます。
また昨今、指導方法には大きな問題がないにもかかわらず、偏った見方あるいは悪意に満ちた見方によって、パワハラだと不当に告発されてしまうという問題も起きています。
この時に、指導内容が可視化されていないと、事情を知らない世間は告発者の主張に一方的に肩入れし、指導者は不当に貶められる危険性があります。
こういった事態を防ぐためにも、外部の目で指導を評価するという仕組みは大いに有用です。
【アセスメント実施の意義】
まず、スポーツチームアセスメントを実施することは、選手が競技力を向上させるだけでなく人間的にも成長するチーム運営がきちんと出来ているかを可視化して評価し、現在のチーム内の問題を明らかにして、それを指導者にフィードバックすることで指導方法の改良につなげ、指導者の意識改革を行うものです。
また、スポーツチームアセスメントは、指導者の評価を上げて指導者を守るためのものでもあります。
これまでは問題のある指導をしていてもそれが公になることはなく、「厳しく理不尽な指導だったけど、そのおかげで強くなった。」と一部の選手によって美化され問題視されることはあまりありませんでした。
しかし、今後は一方的な指導、理不尽な指導は公になり批判の目にさらされます。
厳しい批判を受けた指導者は皆、それまでどれだけ功績があろうとも一瞬で名誉や地位を全て失います。
アセスメントを受けることにより、指導者は指導を少しでも改善しようと積極的に取り組んでいるという印象を与え、周囲からの安心、信頼を得ることにつながります。
さらに、指導方法には大きな問題がないにもかかわらず、パワハラだと不当に告発されてしまった場合、指導者自身や多くの選手が否定しても、指導に問題があると決めつけられがちです。
それによって指導者が処分を受けてしまうことは、指導者自身、そして選手にとって大きな不利益を生みます。
スポーツチームアセスメントを導入することによって、問題のある指導はしていないことを客観的に証明することが出来るため、指導者が不意に名誉や地位を失うことがなく、その立場も守られます。
様々な分野の専門家が評価しフィードバックを行い、指導者、および選手のサポートをすることによって、チームの競技力向上だけでなく、選手が人間的に成長し、競技を終えた後の人生も豊かになることが可能です。
また、心のケアや教育を専門とする我々がアセスメントを行うことにより、部活動での正しい指導を通して選手の心の安定や成長に結びつけることができます。
スポーツのみならず勉学にも通じるような「正しい心」を持った選手を育て、そしてそのような選手を育成できる指導者を育てることにつながります。
それは選手のみならず、指導者や学校にとっても大きなプラスになることです。
厳しい意見も多く出るかとは思います。
しかし、指導者の指導方法を否定し貶めることがスポーツチームアセスメントの目的ではありません。
指導者と選手が上意下達ではない双方向の関係性を構築し、共に同じ方向を向いて成長していくためのものとご理解ください。